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耳の日に寄せて ー ユニバーサルイベント協会理事 飯塚佳代

2022年03月03日 コラム

のりピーやトヨエツのドラマで手話学習の一大ブームが巻き起こった1995年ごろ、ドラマを見ていなかった私もたまたま手話と出会い、その言語に魅了されました。

あれから27年。現在、「コーダ あいのうた」という映画が上映されています。コーダ(CODA)とは、Children of Deaf Adultsの略語で、ろう者の親を持つ聞こえる子どものこと。主人公のコーダの家族役に“本物”のろう者の俳優が起用されていることでも話題になり、作品自体も俳優陣も高い評価を得ています。

ろう者の第一言語、つまり一番ストレスなく自由に使える言葉は手話です。言語の数だけ文化がある、といわれますが、まさにその通り。手話通訳者の私にはたくさんのろう者の知り合いがいますが、彼らはまず、相手をまっすぐに見つめます。その目には、聞こえる私たちとは違う輝きのようなものが感じられます。手話が通じない相手には、表情やジェスチャーを駆使して伝えようとします。音の無い世界で生きる彼らには、聞こえる人とは違う文化や習慣があり、その文化や習慣を大切にしている、さながら“少数民族”のようです。

ろう者役に“本物”を使わないなんてもったいないですよね。

「コーダ あいのうた」は「エール!」というフランス映画のリメイクで、「エール!」の時は“本物”ではない人がろう者役をやっていたそうです。手話のネイティブたちが見ると、片言っぽく見えてしまうんだとか。もし登場人物がみんな片言だったら、見るのも疲れそうですね(見てみたい気もしますが)。

以前見たアメリカのドラマ。紆余曲折あって最後にやっと日本にいる父親に電話をする感動のラストシーンで「オトサン、ハイ、ワカリマシタ、サヨナラ…」。日本人の設定なのに急に片言!涙も引っ込みました(笑)。

さて、アカデミー賞授賞式は3月28日(月)7:30から。「コーダ あいのうた」はどうなるでしょうか。楽しみですね。私の予想は…まずは映画を見てきます~。

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