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点字あれこれ ー ユニバーサルイベント協会 池松 塑太郎

2022年11月14日 コラム

少し時間があいてしまいましたが、毎年11月1日は「日本点字制定記念日(点字の日)」であることはご存じでしょうか。今回は、点字を日常的に使っている視覚障害者の私が、点字の仕組みや豆知識などを簡単にご紹介したいと思います。

点字は、6個の点で構成された文字です。縦3つ、横2列の点を一つのマスとして、それぞれの点が浮き出ている/浮き出ていないの2通り×6点分で、1マスあたり64通りの組み合わせからなっています。と書くと少しややこしいですが、簡単に言えば1マスあたり64通りの文字を表現することができます。

よく「点字は世界共通ですか?」といった質問をいただくことがありますが、1マスの中で表現できる点の組み合わせには限りがあることから、どの点の組み合わせをどの文字にするかは言葉や国によって異なります。例えば、日本語の「あ」は英語では「a」、「い」は「B」といった具合です。ちなみに、冒頭で紹介した日本点字制定記念日は、1890年11月1日に日本語の点字が盲学校教員の石川倉次によって考案されたことが由来となっています。

最近では、パソコンやスマートフォンなどが普及し、画面に表示された文字を音声で読み上げてくれるソフトなどが作られ、「点字は不要なのでは?」といった意見も聞かれるようになりました。また、視覚障害者の中でも、弱視の人など通常の文字を読み書きできる場合や、ある程度大人になってから視覚障害となった人の中には点字を使わない人も多くいます。ただ、法律などの複雑な文章や数式など、ラジオのように音声の情報だけでは理解が難しい場合もありますし、話を聞きながらメモが取る、駅など音声が聞こえにくいような騒がしい場所でも情報を得られるなど、点字の利点もまだまだあると思っています。

ここまで点字について簡単に紹介してきましたが、点字は意外に身近な場所にもあります。例えば、駅の階段の手すりやホームドアに「⇒西口改札」といった表示があったり、洗濯機や炊飯器のボタンに「スタート」と書かれていたりなどです。目で見ると細かな点々がありますので、いろいろな場所で点字を探してみるのも面白いかもしれません。

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