第10回ユニバーサルキャンプ in 八丈島報告書のテキストデータです。表紙のほか全22ページあります。 表紙 第10回ユニバーサルキャンプ in 八丈島報告書 2014年9月13日から15日 2014年11月 NPOユニバーサルイベント協会 表紙写真の説明 青空のもと、三根小学校の校庭でダイバーシティどっぷりコミュニケーションを行なっている。 1、2ページ ユニバーサルキャンプは、ダイバーシティ(多様性を受け入れること)の考え方のもと、みんなが一緒にいきいき暮らせる社会の実現を目指し行われる2泊3日の交流イベントです。八丈島の豊かな自然のもと、障がいの有無、年齢、性別、国籍に関係なく多様な参加者が集い、キャンプという日常生活より少し不便な環境の中で、互いに協力し、サポートし合います。そうした経験をとおして、参加者一人ひとりが尊厳をもつ対等な関係として自立、自律するとともに、その輪を広げていくことを目指しています。 開催概要 開催日程 2014年9月13日土曜日から15日月曜祝日 開催場所 八丈島底土キャンプ場他 参加者数 128名 主催 NPOユニバーサルイベント協会 共催 東京都八丈島八丈町、株式会社丹青社、株式会社UDジャパン ユニバーサルキャンプは多くの人々の協力によって支えられています。NPO、企業、団体から参加する人、個人で参加する人、運営を支える人、地元八丈島の人。こうした多様な関わりから、ユニバーサルな環境が生まれています。 1、2ページ見開き写真の説明 八丈富士を背景に、参加者全員が勢ぞろいしている集合写真。 3、4ページ ユニバーサルキャンプの活動内容 ユニバーサルキャンプでは、キャンプという普段と異なる環境の中、参加者と様々な体験を共にすることで、人の多様さを実感し、それぞれにできること、できないことがあることを理解します。多様性を受け入れ、活かす方法について、他では得られない多くの気づきを得ることができます。 以下、6つの特長があります。 1.参加者の多様性 ユニバーサルキャンプには毎年100人を超える参加者が集まります。障がいの有無、年齢、性別、国籍も様々。多様な人々の交流が多くの気づきをもたらしてくれます。 2.コミュニケーションを促進する環境 会場となる八丈島の豊かな自然、開放的な環境がコミュニケーションをより深く、活発にします。 3.多彩なプログラムでダイバーシティを実感 さまざまなプログラムを通して、少しずつお互いを理解し、それぞれの違いを受け入れることを学んでいきます。 4.キャンプだからこそできる深い理解とつながり 3日間という長い時間を共にすることで、お互いを深く理解し、キャンプが終わっても続いていく強いつながりが生まれます。 5.八丈島の人々との協働、交流 地元八丈島の方々との交流も年々深まっています。毎年開催するプログラム、ユニバーサル盆踊りでは、島の特産品を味わいながら地元の方々と共に楽しみます。 6.気づきの共有と行動への意識づけ キャンプの中で得た様々な気づきは、参加者どうしで話し合う中で深められ、共有されます。キャンプから帰った後どのように行動するか考えるきっかけになります。 キャンププログラム 1日目 開村式 ダイバーシティきっかけコミュニケーション ユニキッチン リーダーシップ振り返り 夜のダイバーシティ 2日目 朝のユニバーサルウォーク ダイバーシティどっぷりコミュニケーション 選択プログラム ユニバーサル盆踊り リーダーシップ振り返り 夜のダイバーシティ 3日目 朝のユニバーサルウォーク テント撤収 ユニバーサルスポーツ 振り返り 閉村式 3、4ページ見開き写真の説明 キャンプ中の様々なシーン、様々な参加者の様子がページ全体に散りばめられています。 5ページ 企業研修プログラムについて ユニバーサルキャンプの場を活用した企業研修プログラムは、多様な人材の力を引き出し、ダイバーシティ(多様性)を成果につなげる、支援型リーダーを養成することを目的としています。参加者どうしの協働やコミュニケーション体験を通じて、支援型リーダーシップを身につける、実践型の研修プログラムです。 企業研修プログラムの構成 企業研修プログラムは八丈島でのキャンプに加え、その事前、事後の研修で構成されています。企業研修参加者は、キャンプではグループのリーダー役を務めます。事前研修、キャンプ、事後研修のプロセスをとおして、学習、実践、内省のサイクルを繰り返すことで、実践的なリーダーシップが磨かれます。 1.事前研修 日時 2014年9月3日水曜日 場所 国立オリンピック記念青少年総合センター プログラム 講義 ダイバーシティの理解と受容、支援型リーダーシップ 支援型リーダー体験ワークショップ コミュニケーション実習 ルームオブダイバーシティ 振り返り(気づきの共有) 2.キャンプ研修 日程 2014年9月13日土曜日から15日月曜祝日 場所 八丈島底土キャンプ場他 プログラム ダイバーシティコミュニケーション 各種体験プログラム リーダーシップ振り返り 3.事後研修 日時 2014年9月30日火曜日 場所 国立オリンピック記念青少年総合センター プログラム キャンプ振り返り(気づきの共有) 体験を仕事に活かすワークショップ 研修参加実績(敬称略、五十音順。企業名は参加当時のものです。) 株式会社アイエスエフネット、岩渕薬品株式会社、有限会社エイ・エル・ピー、NTTクラルティ株式会社、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社、株式会社岡村製作所、コクヨ株式会社、サポートワン株式会社、三昌商事株式会社、三友プラントサービス株式会社、株式会社スリーマインド、株式会社スリーライト、株式会社ゼネラルパートナーズ、ソニー株式会社、大日本印刷株式会社、株式会社丹青社、株式会社デンソー、株式会社電通イベントオペレーションズ、株式会社電通テック、東海エレクトロニクス株式会社、東京地下鉄株式会社、日産自動車株式会社、株式会社日本能率協会マネジメントセンター、株式会社乃村工藝社、パナソニック電工株式会社、東日本トランスポーテック株式会社、富士ゼロックス株式会社、富士通株式会社、富士通デザイン株式会社、松下電器産業株式会社、三菱電機株式会社、株式会社UDジャパン、株式会社リパック、早稲田システム開発株式会社 6ページ 実施報告 1.事前研修 事前研修では、多様な人材の力を引き出す、支援型リーダーシップの考え方を講義とワークショップで学びます。また、多様な講師陣との対話プログラムにより、ダイバーシティについての理解を深めます。キャンプ研修での学びをより充実させるための準備プロセスでもあります。 9月3日 国立オリンピック記念青少年総合センター プログラムのねらい 多様化する社会変化を認識し、ダイバーシティについての理解を深めるとともに、多様な人材の力を引き出す支援型リーダーシップのあり方を学ぶ。 レポート 午前中は、ダイバーシティと支援型リーダーシップに関する講義が行われました。少子高齢化の進展や障害者権利条約の批准などの社会変化、女性、高齢者、障がい者等の人材が活躍するための環境整備や合理的配慮の必要性、多様なメンバーとの協働に必要な支援型リーダーシップの考え方等について説明があったほか、自身のコミュニケーション特性の把握などを行いました。昼食時には、視覚障がいの体験を行いました。アイマスクで目隠しして食事をし、パートナーは食べ物の位置や種類を伝え、食事をサポートしました。午後は、ルームオブダイバーシティを実施。これは様々な障がいのある講師や外国人の講師から話を聞いたり、サポートを体験したりするコミュニケーションプログラムです。様々な特性について理解を深めるとともに、多様なメンバーとの協働に必要な工夫や配慮を学びました。そして、支援型リーダーシップ体験型ワークショップとして、様々な特性を持つ誰もが楽しめるユニバーサルスポーツをグループで企画、実演し、そのプロセスで支援型リーダーシップを実践しました。最後に、受講者相互に1日の気づきを発表、共有し、事前研修を締めくくりました。 写真の説明 写真1 グループで発表内容をまとめている。 写真2 講義をする内山理事長。 写真3 聴覚の部屋で、西岡講師の話を聞いている。 写真4 動きの部屋で、渡邊講師の話を聞いている。 写真5 各グループで考えたユニバーサルスポーツを実演。目隠ししてボールを転がしている。 写真6 体験の部屋で、岡村講師のもと、車いす体験をする受講者たち。 写真7 異文化の部屋で、アダム講師の話を聞いている。 7ページ 2.ユニバーサルキャンプ(キャンプ研修) 八丈島での2泊3日のキャンプでは、多様な参加者と様々なプログラムをともに体験し、コミュニケーションを深める中で、ダイバーシティを受容することの大切さに気づきます。また、企業研修参加者はグループ活動のリーダー役を務め、事前研修で学んだ支援型リーダーシップを実践します。 9月13日 1日目 底土キャンプ場 ダイバーシティきっかけコミュニケーション プログラムのねらい ダイバーシティ理解の基礎として、各障がいに必要な配慮について気づきを得る。また、キャンプ最初のプログラムなので、緊張感をほぐし、参加者間のコミュニケーションを円滑にする。 レポート 聴覚、視覚、肢体に障がいをもつ当事者からサポートの方法、コミュニケーションをとる上でのポイントなどについて話を聞き、サポート体験を行いました。講師役のメンバーからは、サポートの仕方は一人ひとり最適な方法が異なること、コミュニケーションが大切になることが説明されました。体験を終えた後は班ごとに振り返りを行い、気づきを共有しました。参加者からは、よかれとおもってやることが相手には迷惑になることもあると、自分が体験してみて初めてわかった。思い込みって怖い。きちんと相手に聞くことが大事だと思った等の声があがりました。 写真の説明 写真1 聴覚障がいについて参加者に説明している。 写真2 車いすのサポートを実践。車いすを2人で持ち上げている。 写真3 肢体障がいについて参加者に説明している。 写真4 グループごとに、気づいたことを共有している。 写真5 車いすに乗ってみたり、サポートしたりしている。 写真6 目隠しをした参加者。視覚障がいのサポート体験をしている。 8ページ ユニキッチン プログラムのねらい 班で協力して料理をつくることで、メンバーの特性や個性、能力について相互に理解を深め、役割分担の方法、チームワークの重要性を学ぶ。 レポート 夕食を参加者全員でつくるプログラムです。八丈島の福祉作業所、ちょんこめ作業所のメンバーをゲストに迎えて実施しました。今年のメニューは、昨年に引き続き八丈島産の食材を使ったカレー。メンバーの特性やそれぞれができること、できないことを考え、はじめに役割分担を行いました。料理に不慣れな人がいる一方で、目の見えない人が野菜を手際よく切る光景もあり、一人ひとりの能力や個性について多くの気づきを得られ、メンバー間の交流も深まりました。 写真の説明 写真1 それぞれの役割分担を決めようと話し合いをしている。 写真2 ちょんこめ作業所のみなさん。 写真3 かまどで火をおこして炒め物をしている。 写真4 視覚障がいの方がニンジンを包丁で切っている。 写真5 完成したカレー。 写真6 できあがった料理を囲んで、グループのメンバーで集合写真。 9、10ページ 9月14日 2日目 ダイバーシティどっぷりコミュニケーション 三根小学校 プログラムのねらい 異なる価値観、視点をもった人々とじっくりコミュニケーションをとることで、その違いや特性を理解する。自己の視野を広げ、社会の中で互いを活かす方法や仕組みを考えるきっかけとする。 レポート 会場を三根小学校に移して行う、キャンプのメインプログラムです。校庭にたてたタープテントはそれぞれテーマをもった部屋。参加者はグループに分かれて各部屋を巡り、部屋の主人からそのテーマに関連する話を聞き、その後聞いてみたいことを何でも質問します。主人は参加者の中から選ばれ、順番に話をします。各部屋では、様々な生活スタイル、価値観、視点をもった主人の話に刺激を受け、次々に質問がでていました。芝生の校庭でリラックスした雰囲気の中、多くの言葉が交わされました。各部屋を一通りまわった後は班で集まり、各自が聞いた話を共有することで、新たな気づきを得ていました。 音の部屋 聴覚障がい者が主人。IT技術の進歩がコミュニケーションを非常に便利にしてくれているというお話や、中途障がいをきっかけに仕事を変えた経験についてのお話がありました。 動きの部屋 肢体に不便さのある人が主人。自身の障がいの内容についてのお話があった他、子供の頃海外留学をしていたという主人からは、文化による障がいの捉え方の違いなどについての話がありました。 光の部屋 視覚障がい者が主人。服の色が分からない、郵便物が読めないといった困りごとや、ATMや券売機の視覚障がい向けのサポート機能など、視覚障がい者の日常や感じていることを話していいただきました。 八丈の部屋 八丈島の島民が主人。地元の高校の先生、生徒からは島に移住したきっかけや島への愛着、卒業後の進路などについて話していただきました。別の主人からは、戦争に関する八丈島の歴史についての話もありました。 関わりの部屋 人との関わりという視点から、様々な人生経験を語っていただく部屋。東日本大震災の被災地ボランティア活動から生まれた地域とのつながりや、古民家シェアハウスでの仲間との田舎暮らしなどについてお話がありました。 写真の説明 写真1から写真5 青空のもと、三根小学校の校庭にたてられたテントの下で主人の話を聞く参加者たち。 写真6から写真18 部屋の主人として、お話をしていただいたみなさん。 11ページ 選択プログラム 八丈島内各所 プログラムのねらい あらかじめ選んだ希望プログラムを、多様な参加者と一緒に楽しみつつ、八丈島の自然、文化などに触れることで、多くの気づきを得る。 レポート 参加者がそれぞれ選んだプログラムを、班とは違うメンバーと一緒に楽しみます。キャンプ場を離れ、八丈島の各所で、自由に参加者どうしで交流し、お互いの特性の理解を深めたり、八丈島の自然、文化に触れたりしました。参加者がそれぞれ主体的にプログラムに取り組む中で、新しい発見や気づきがあり、心動かされたとの声が数多く寄せられました。 温泉 町営バスやタクシーなど公共交通機関で温泉に行き、露天風呂でリフレッシュ。 工芸体験 八丈島に流れ着いた流木、浮き球、貝殻などを材料に、思い出に残るものづくり。 シュノーケリング、海水浴 透き通る八丈島の海で、魚たちと一緒にシュノーケリングや海水浴を満喫。 ヨガ すがすがしい八丈島の青空の下、心地よい潮風を感じながらのヨガ体験。 ビジターセンター観光 植物公園にあるビジターセンターを訪ね、八丈島の豊かな自然、文化を堪能。 写真の説明 写真1から写真13 それぞれのプログラムを楽しんでいる参加者たち。 12ページ ユニバーサル盆踊り 三根小学校体育館 プログラムのねらい 地元住民の方々にも気軽に参加していただき、地域との交流を図るとともにダイバーシティ体験を一緒に楽しむ。八丈島の文化や特産品など、島の魅力を味わう。 レポート 地元八丈島の方々と一緒に行う交流プログラムです。今回は、聴覚障がいのメンバーが司会を務め、ダイバーシティ体験を地元の方々と一緒に楽しめる工夫をちりばめました。出し物として、地元の婦人会やサークルの方々による八丈音頭や八丈太鼓、フラダンスなどが披露されたほか、キャンプ参加者による手話歌も行われました。様々な特性のあるキャンプ参加者と地元の方々とが一緒に踊りや太鼓を楽しみ、会場が一体となって盛り上がりました。屋台ブースでは、地元の料理やお酒、飲み物が販売され、そのおいしさに会話が一層弾み、地元の方々との交流も深まりました。 写真の説明 写真1 さんさ踊りをする、ちょんこめ作業所のみなさん。 写真2 聴覚障がいの方が、八丈太鼓をたたいている。 写真3から写真5 連合婦人会のみなさんと一緒に盆踊りをする参加者。 写真6 地元の料理が並ぶ屋台ブースが大賑わい。 写真7 手話歌を披露するユニキャンメンバー。 写真8 地元の料理やお酒を囲んで、グループで集合写真。 写真9 ユニ盆参加者全員での集合写真。 13ページ 以下、研修参加者向けプログラムや任意参加プログラムの紹介です。 リーダーシップ振り返り 企業研修としてキャンプに参加したメンバーは、1日目、2日目の夜に、その日の振り返りを行います。支援型リーダーシップの実践について、気づきや感じたことを参加者どうしで共有し、そこから、次の日に何にどう取り組んでみるかを考え、よりよい実践につなげます。 写真の説明 写真1から写真3 企業研修参加者が、真剣な面持ちで話し合いをしている。 夜のダイバーシティ 夜は、満点の星の下、班を越えて様々な特性に触れ交流ができるバーが開店しました。お酒や飲み物を片手に、コミュニケーションを楽しみます。2日目の夜には、ユニバーサルイベント協会の手話サークル講師陣による、ワールドバーも開店してみんなで盛り上がりました。 以下、開店した様々なバーの紹介です。 サイレントバー 音声会話NGのバー。手話や筆談、身振り手振りで会話を楽しみます。 バーインザダーク 視覚障がい者が店員のバー。暗闇の中、目隠しをして会話とお酒を楽しみます。 イングリッシュバー 英語や英語圏の文化に触れるバー。英会話や異文化との触れ合いを楽しみます。 ユニバーサルバー 各々の特性に関わる、仕事やプライベートの悩みをざっくばらんに語り合うバー。 写真の説明 写真4から写真7 それぞれのバーで、参加者が楽しんでいる。 朝のユニバーサルウォーク 2日目、3日目の朝は、キャンプ場から海までの道のりを朝日を浴びてウォーキングしました。様々な特性の人と一緒に歩いてみることで、サポートやコミュニケーションの方法、歩調を合わせること等について、たくさんの気づきが得られました。また、車いす体験も行いました。 写真の説明 写真8から写真11 海岸沿いをウォーキングする参加者たち。 写真12 ウォーキングした参加者の集合写真。 14ページ 9月15日 3日目 ユニバーサルスポーツ 八丈興発駐車場 プログラムのねらい 誰もが参加でき楽しめるユニバーサルスポーツを体験する。参加者それぞれの特性を活かして楽しむルールを工夫し、実践する。 レポート 誰もが参加でき楽しめるユニバーサルスポーツのひとつとして、今回はペタンクに挑戦しました。ペタンクとは、鉄球をどれだけ標的に近づけられるかを競うスポーツで、フランスの国民的スポーツとして人気です。ルールが単純でわかりやすいため、初めて体験した参加者もすぐに熱中し、班ごとの対抗戦は大いに盛り上がりました。そして、全員で一緒に楽しみたい気持ちから、目の見えない人や車いすの人、ボールを投げるのが苦手な人も楽しめる工夫を皆で考え、様々なやり方を試していました。 写真の説明 写真1から写真4 鉄球を標的に向かって投げる参加者たち。 写真5 体を動かしてお互いにこやかな参加者たち。 写真6 標的からの距離をしっかりメジャーで測って、真剣勝負。 振り返り 底土キャンプ場 プログラムのねらい キャンプでの体験を振り返り、班内で一人ひとりの気づきをお互いに共有するとともに、その気づきをこれからどう生かすのかを考え、今後の行動につなげる。 レポート 今年のキャンプでは、初日から各班で、様々な気づきや思いを自由な表現で描く、気づきフラッグをつくってきました。最終日の振り返りでは、キャンプで得た気づきを一人ひとり話して共有し、これからどうしていきたいのかを話し合った上で、フラッグを完成させました。最後に、各班の個性と気づきと思い出が詰まったフラッグが全体に披露され、参加者は皆、充実した表情を浮かべていました。 写真の説明 写真7 気づきフラッグを披露し、発表する参加者。 写真8 テーブルを囲んで、キャンプの気づきを共有する参加者たち。 15ページ キャンプアンケート 2泊3日のプログラムを終えた参加者の皆様にアンケートへの回答をお願いしました。 キャンプ全体の印象 すごく良かった 73.8% 良かった 23.2% まあまあ 2.0% それほどでも 1.0% また参加したいですか? はい 87.9% わからない 12.1% 印象に残ったプログラム すべてが良かった。夢中になると情報ギャップを忘れてしまいがちなことに、時としてはっとすることがありました。それが一番大事だと思っています。 一日の最後に研修参加者を集めた振り返りの機会はとてもよかった。話し合う組み合わせメンバーも毎回違うため、はっとする観点もあり、課題として残るものもあり、大変参考になりました。 選択プログラム。参加者間の交流が実践の場としても効果的で、八丈島そのものも楽しめる企画で良かったです。 夜のダイバーシティ。じっくりと顔を合わせてお話を出来るのがよかった。声を出さない、視界をバンダナで隠す、等の制限を設けることで、普段よりも想像力を働かせ、コミュニケーションを一生懸命とることが出来た。また、他の班の人とも話をして友だちになるきっかけにもなったと思う。 どっぷりコミュニケーション。特にその人の生い立ちをうかがえたのはよかった。お互いを知って初めてコミュニケーションは深まるなぁと思った。 どっぷりコミュニケーション。部屋の主人の話すこと一言一言が私にとっては刺激的な気づきでした。 どっぷりコミュニケーション。終了後の気づきの共有をした際いろいろな意見が聞けて面白かった。もう少し時間が長ければ、より有意義な話し合いができたと思う。 ユニキッチン。交流が深まるよいきっかけになったと思う。 ユニ盆。島の文化や生活に触れられて、興味深かった。 ユニ盆。島の方々と触れ合えて、時間の過ぎるのを忘れるくらい楽しかったです。 ユニ盆。お酒や飲み物、美味しい食べ物を食べつつ、出し物を見ながら班のメンバーや他の参加者と語らう時間は本当に楽しかったです!終わるのが嫌で、キャンプ場に戻りたくなかったです(笑い)。あと、八丈の人達に混じって踊りや太鼓が体験できるのもすごく良かったです! 全体の感想 とても楽しかったです。自分の世界が広がった気がします。また来年も参加できたら良いなと思います。 全体としてとても楽しめましたが、内容が盛りだくさんすぎて、もう少し時間の余裕が欲しかったです。 初めての参加で不安でいっぱいでしたが、最終的には新しい友だちが増えてとても楽しい3日間でした。ユニバーサルな社会になるようこのキャンプでの気づきを忘れずに、周りの人に広げていけたらと思います。 とにかく全てが新鮮でした。自分の中で客観的に見る障害者という言葉(見方)が、個々の個性に変わった事が大きいです。 様々な特性を持った方達といろいろな体験をすることができて良かった。最後の方は意識せず場の共有を心がけられるようになったのは大きな成果だと感じられた。 寝食を共にすることにより、よりお互いが見えてきました。 非日常的な場所で普段接することのない人と関われたことで、プライベート、仕事問わず私自身のコミュニケーションに対する考え方が大きく変わったように感じます。 様々な特性を持つ方々と様々は場面で触れ合い、気づきを得ることができたことはこれからの人生に大きな変化を与えてもらったと思いました。 こころの鎧を脱ぎ捨てて、子どもの頃のように、かっこつけずに、素のままでいることができ、初めてあった人たちともお互いに心が開けて大変心地よかったです。 感動すること、困ること、悩むこと、色々あったキャンプ!! 1つ1つのプログラムの内容が濃かったので、それぞれもう少しやりたいものばかりでした。 色んな発見があり、障がいのことについてだけでなく、自分に対する理解も深まった。 16ページ 事後研修 事後研修では、事前研修、キャンプ研修を通じて得た気づきを出し合い、他者の視点を共有することで学びを深めます。また研修の集大成として、キャンプで体験した支援型リーダーの役割をこれからの実務に活かすためのワークショップを行います。 9月30日 国立オリンピック記念青少年総合センター プログラムのねらい キャンプを振り返り、自身の体験や気づきを出し合い共有することで、また新たな気づきを得る。ケーススタディやワークショップを通じて、日々の仕事や社会の中で、その気づきを具体的な行動計画につなげる。 レポート 午前中は、全グループの気づきフラッグを見つつ、キャンプでの自身の体験を振り返り、受講者相互に感想や気づきを出しあうグループワークを行いました。思い込みをなくし、お互いに理解し合おうとするコミュニケーションが重要、リーダーシップ実践の難しさを肌身で感じた等、お互いの気づきが共有されました。その後、ケースに基づいて支援型リーダーシップ実践についてグループ討議を行いました。午後は、目隠し状態でロープを正方形にする、ブラインドスクエアのアクティビティを通じて、チームビルディングを実践するとともに、伝えることの難しさ、周囲への配慮のしかたの難しさを実感し、自身のふるまいにおける課題をそれぞれに発見しました。そして最後は、研修の総まとめとして、体験を仕事に活かすワークショップを行いました。自身の仕事、職場における課題に目を向け、明日から具体的にどのようなアクションを起こすかをまとめました。グループ内で一人ひとり発表し、受講者相互にアドバイス、応援メッセージなどを送り合いました。キャンプでの体験、気づきを自分の仕事に結びつけ、計5日間にわたる企業研修プログラムは終了しました。 写真の説明 写真1、2 気づきを付箋や模造紙に書いて、グループ内で発表している。 写真3 ブラインドスクエアをしている。 写真4 気づきフラッグを見て、キャンプを振り返っている受講者たち。 写真5 支援型リーダーの取るべき行動、対応を模造紙にまとめている。 写真6 ケーススタディの発表をしている。 17ページ 企業研修参加者の声 株式会社電通イベントオペレーションズ 常務取締役 大久保 由則さん イベント制作、運営会社役員。国際コンベンションの事務局長も務める。 キャンプでの体験は、本当にびっくりすることの連続でした。多様な方々との出会いが大変刺激になり、今まで自分は何も知らなかったなと思いました。普通の研修と違い、一緒にお酒を飲んだり温泉にいったり、参加者どうしがより深くつきあえるよう、一歩踏み込んだコミュニケーションの機会が用意されていて、いろんなことに気づけたと思います。 たとえば、私はキャンプ中、車いすの方と同じテントで寝泊まりしていましたが、そのことが大きな気づきにつながっています。これまで障がい者と関わる機会がなく、初めは何を話したらいいのかという感じでしたが、たとえば相手が寝ているときには静かに出入りするとか、生活を共にする中でお互いの気遣い、心遣いが見えてきました。そしてそうした状態が当たり前のことなのだと、はっとさせられました。健常者だろうと障がい者だろうと、人として当然の気遣いをし、普通に話せばよいし、サポートについても何が必要かを相手の立場にたって考え、分からなければ聞いてみればいい。これがコミュニケーションの原点であり、支援型リーダーに必要なコミュニケーションのあり方なのだと思います。当然と言えば当然のことですが、それが当然だと改めて気づかされ、非常に印象的でした。 さらに事後研修では気づきを自分の行動目標につなげるワークショップを行ったことで、自分の目標が明確になりました。一つは、今回の気づきを本業であるイベントの中で活かすことです。多くの人が関わるイベント業務で支援型リーダーシップを発揮し、多様な関係者と協調しつつ物事を進められるよう、仕事のやり方を変えていくとともに、イベント自体をユニバーサルなものにしていきたいと思います。研修の中で実際に車いすに乗ったり、目隠しをしてみたり、障がいをもった方と触れ合った経験を活かし、利用者の視点で必要なサポートを考え、スタッフ教育やマニュアルづくりにも取り組んでいきたいと考えています。もう一つは、会社の中で次世代を育てることです。ユニバーサルキャンプは組織の核になるリーダーを育てる上で非常に有意義であり、今後も継続的に社員を参加させていきたいと思います。そして私自身も支援型リーダーの意識をもって会社運営をしていきたいと思います。また、私は支援型リーダーとは企業の中にとどまらず、社会の中で多様な人を支援する役割だと捉えています。仕事だけでなく生活の様々な場面で、サポートが必要な人に対して最初に声をかける人になりたいと思っています。 企業プロフィール 電通テックグループの一員として、イベント制作とイベント事務局を軸に、展示会、コンベンション等の各種イベントをプロデュースしている。 写真の説明 写真1 大久保さんの顔写真。 写真2 ユニキッチンで料理をする大久保さん。 写真3 キャンプのグループメンバーと集合写真。 18ページ 株式会社丹青社 文化空間事業部 デザイン統括部 デザイン1部 石河孝浩さん 博物館や資料館、子ども体験施設などの文化空間における空間演出、展示設計を担当。 ユニバーサルキャンプでは、3日間という限られた期間でしたが、非常に充実した経験をすることができました。何より印象的なのは、年齢も、障がいの有無も、性格も異なる多様なメンバーで構成された班が、キャンプ生活を通して徐々にひとつのチームとしてまとまり、一体感が生まれていったことです。その変化の過程を体験できたことは、今後の自分の仕事や生活において貴重な財産になると思います。 キャンプで強く感じたのは、自分の勝手な思い込みの多さです。正直にいうと、キャンプに行くまでは、障がい者の方に対して、いろいろなことができない人だという認識がありました。しかし、実際に一緒に生活してみると、自分ができると思っていたことが実はできなかった、他の人にはできないと思っていたことが実はできた、ということが多々ありました。たとえば目が見えない人が料理や携帯電話の操作を簡単にやっており、驚かされました。相手ときちんとコミュニケーションをとり、その人のことを知ろうとする気持ちが大切だということを、キャンプ中何度も思い知らされました。 また、バーインザダークでは、目隠しをしてお酒を飲んだり会話をしたりするのですが、見えない状態だと聴覚など他の部分の集中力が増すのか、この時に聞いた話はいつもより頭に残りました。逆に言うと普段は非常に雑な聞き方をしていて、聞いているようであまり聞いていなかったり、聞いた気になっていたりする、ということにも気づかされました。 こうした経験によって、自分の仕事の仕方も少し変わったように思います。たとえば、自分なりに徹底的に考え十分検証したプランに、他の人から異論が出たとき、自分がよいと思ったことが実は違うかもしれない、何か改善の余地があるかもしれないと、違う意見を素直に受け止め、前向きに、フラットに物事を見られるようになったと思います。また外部のデザイナーに仕事をお願いする時も、以前なら、こういう風につくって、とこちらの要求を指示していましたが、今は相手の特徴や持ち味が何かを考え、その良さが感じられる空間を一緒につくってほしい、とお願いするようになりました。 施設づくりの仕事では、ワークショップで利用者の意見を聞き取り、デザインに取り入れることがあります。そのことで生まれる人と人とのつながりも施設づくりの重要な要素であり、自分の想定外の意見が出ても、それを活かしていく柔軟さが大切だと思います。一方で、ただ単純に違う意見を取り入れるだけでは、良いデザインにはならないとも思います。キャンプの班では、話し合いの中でいろんな意見が出ましたが、それが最終的には一つにまとまっていきました。そうした経験も活かして、関わる人の良さを引き出すと同時に、全体の方針やゴールを思い描き、そこに向かって皆でつくっていくという姿勢を大事にしたいと思っています。 企業プロフィール 空間づくりのプロフェッショナルとして、商業空間や文化空間、イベント等の企画、デザイン、設計、制作、施工、運営等を行う。 写真の説明 写真1 石河さんの顔写真。 写真2 ペタンクでメンバーと一緒で笑顔の石河さん。 写真3 キャンプのグループメンバーと集合写真。 19、20ページ 主催者メッセージ ユニバーサル環境の実現にむけて NPOユニバーサルイベント協会 理事長 内山早苗 障がい者雇用育成支援、ノーマライゼーション、ダイバーシティ促進活動に携わり、障がいの有無に関係なく全ての人が社会参加できる環境づくりに取り組んでいる。 10回目のユニバーサルキャンプ in 八丈島が、盛況のうちに無事終了しました。参加者がみんな帰った後、後片付けをしてきれいになった底土キャンプ場に立って、感無量なものがありました。これもひとえに、実行委員長の高橋さんはじめ、多くの仲間たちの思いがひとつになって、大きなパワーが生まれたからだと信じています。感謝の気持ちでいっぱいです。 このキャンプが目的とするところは、誰もが対等であり、やりたいことに挑戦できる社会の実現です。多様な人たちが、それぞれの特性を活かして活躍できる環境(ユニバーサル環境)が当たり前になることです。 やりたいと思った事は声に出して、そして周りの仲間を巻き込めば実現できる。このキャンプに参加した人たちの中には、そんな風に意識を変えた人が増えてきました。この10年間、何人もの人がこのキャンプをきっかけに、自分の生き方を見つめ直したり、仕事の幅を大きく変えたり広げたり、夢だと思っていたことを実行に移したりしています。そしてみな成功しています。夢は実現する。よく言われる言葉ですが、実現するためには行動が必要です。キャンプ場でみんなと語り合いながら、その行動のきっかけをつかみ、心に決めた人たちも多いのです。 自分はいつも、ありがとうを言う立場。いつもすみません、よろしくお願いします。ありがとうございます。でも、このキャンプでは、逆に、ありがとうって言ってもらえることがいっぱいありました。自分も人のサポートができるということがわかって、めちゃくちゃ嬉しかったです。自信が持てました。もっと努力して夢を実現させたいです。障害者手帳を持った人たちのこんな言葉を聞くと、いつも嬉し涙がこぼれます。 この八丈島で行われているキャンプの環境が、私にとっての当たり前の常識なのです。だからキャンプが終わって東京に帰ると、とても違和感があるのです。そこは健常者が中心の社会で、とても変な社会に見えてくるのです。このキャンプのスタッフであるアダムフルフォードが語ってくれました。 まさに彼の言うように、このキャンプでは、障害者手帳を持っていようといまいと、年齢が高かろうと若かろうと、社会的な肩書きがすごかろうとなかろうと、みんなが当たり前に対等で一緒なのです。誰でもできることとできないことがあり、自分ができないことはできる人に助けてもらい、自分ができることでそれが困難な人の手助けをする。それが自然に、当たり前にできているのがユニバーサルキャンプです。 自分勝手にやってあげるではなく、その人が必要だと思ったときは、やりましょうか?と声をかけて、その人がしてほしいことを聞きながら、快適な方法で少しお手伝いをする。そうすれば、キャンプ場という普段とは違う不便な環境でも、みんなが一緒に活動できるのです。それは日常の生活や社会の中でも同じことです。 障がい、とは何でしょうか。障害者手帳を持っているその人に障がいがあるのではなく、環境が障がいをつくっているのです。たとえば、車いすの方は、平らな道では不自由なくできます。しかし、段差があるとそこを通れず、そのとき初めて障がい者になるのです。これは健常者でも同じことです。ある意味、すべての人が障がいを持っています。そのことがこのキャンプでは実感としてわかります。環境が障がい者を生むのであれば、できるだけ障がいを受けない環境をつくっていくことが、お互いのためであり、私たち全員の仕事ではないかと思います。 環境とは物理的な環境もありますが、人の心、人の行動、それらも環境のひとつです。物理的な環境の障がいだけを取り除いても、それは本当のユニバーサルデザインではないと思っています。ハードで補えないところは、人の手、人の心で補う。それが当たり前にできる環境づくりを目指していけば、様々な特性の人がもっともっと能力を発揮し、社会に貢献できるのです。 東京オリンピック、パラリンピックが開催される2020年は、もうすぐそこです。2013年には訪日外国人旅行客数は初の1,000万人を突破し、これからさらに多くの方が海外から訪れます。日本語も英語もしゃべれない、わからない人や、障がいがある人、高齢で不便さの増した人など様々な方が訪れ、街はますます多様な人たちで溢れます。そのときに今の社会環境で、彼らを受け入れられるでしょうか。キャンプでの常識が社会の常識になっていなければ、日本は東京オリンピック、パラリンピックを成功させ、観光立国を実現させることはできないと思います。これは喫緊の課題です。 外国人の観光や雇用が増加する中、言語や文化の違いによる不便さへの配慮も進んでいます。また、障がい者や高齢者への配慮の基準も変わってきています。2014年には障害者権利条約が批准され、それに先立ち、障害者基本法の改正、障害者差別解消法の制定などが行われたほか、高年齢者雇用安定法の改正などが行われました。これらを受けて、企業は多様なお客さまに適した商品、サービスを提供することはもちろん、多様な社員に対しても最適な組織や働き方を提供することが必須になり、それが生き残りの条件にすらなってきています。 私たちは、多くのみなさんと一緒に、こういった課題に応えながら、ユニバーサル環境の社会づくりを進めていきたいと願っています。そのひとつの体験の場、きっかけとして、これからもユニバーサルキャンプを活用していただきたいと考えています。 21ページ NPOユニバーサルイベント協会について ユニバーサルイベント協会は、ユニバーサルイベントの基本構造を基軸とし、イベントの運営、サポート活動などを行うNPO法人です。障がい者対応、高齢者対応を特別に考えるのではなく、企画、設営、運営すべてにわたり、誰もが参加できることを前提に考えられるユニバーサルイベントの実現と普及を目指し、ユニバーサルキャンプ in 八丈島を主催するほか、手話サークル、ユニバーサルスポーツなどのイベント開催、ユニバーサルスポーツコーディネーターの育成、ユニバーサルイベントに関する研修、講演、出版、調査などに取り組んでいます。イベント情報等については当協会のフェイスブックまたはウェブサイトをご覧ください。 図の説明 図1 ユニバーサルイベントの基本構造の説明。 ユニバーサルアクセシビリティ 参加経路、通路、施設を誰もが容易にアクセスできるものへ、経験に基づき実施します。 ユニバーサルコミュニケーション 誰もが理解できる情報の発信と、多様性を受け入れて人々が交流できる環境づくりに取り組みます。 ユニバーサルオペレーション 会場スタッフの教育や、どのような運営が必要なのかなど、具体的なノウハウで会場運営を充実させます。 環境配慮 会場で出るゴミの活用や、どうしたらゴミを少なくできるかなど、クリーンな運営をめざします。 ユニバーサルイベント協会では、協会活動およびイベントの実施にご協力いただける方を募集しております。スタッフとして、また協賛や賛助などで一緒にユニバーサルイベントを創り上げてみませんか?皆様のご参加、ご協力を心よりお待ちしております。 ユニバーサルキャンプ支援パートナー 主に企業などで、ユニバーサルキャンプの実現、普及を以下の面から支えてくださる方 ・資金面での協賛 1口50,000円より。 ・物品、サービス等の面での協賛。 ・ユニバーサルキャンプ実行委員としての参画、キャンプ運営参加。 会員パートナー 正会員 本会の目的に賛同し、活動に参加していただける法人、団体または個人 ・法人100,000円、個人12,000円 賛助会員 本会の趣旨に賛同し、活動に協力していただける法人、団体または個人 ・法人50,000円、個人7,000円 協力パートナー 主に個人、NPO、企業などで、以下の面についてご協力いただける方 ・計画から実施運営までのノウハウの提供、人的支援協力。 ・活動を広げるためのネットワーク連携企画、活動などの実施。 お問い合わせ NPOユニバーサルイベント協会 〒108-0075 東京都港区港南2丁目12番27号 イケダヤ品川ビル3F TEL 03-5460-8858 FAX 03-5460-0240 E-mail info@u-event.jp URL http://u-event.jp/ Facebook http://www.facebook.com/uevent.jp 22ページ 感謝 ユニバーサルキャンプ in 八丈島は多くの方々のお力添えにより実現しました。 以下、敬称略、五十音順。 研修参加企業 9社27名 株式会社アイエスエフネット 株式会社岡村製作所 三昌商事株式会社 株式会社丹青社 株式会社電通イベントオペレーションズ 株式会社電通テック 株式会社乃村工藝社 東日本トランスポーテック株式会社 富士ゼロックス株式会社 協賛 大塚製薬株式会社 シルバーソルテック株式会社 東京海上日動火災保険株式会社 東京キリンビバレッジサービス株式会社 東明興業株式会社 日本通運株式会社 日本マイクロソフト株式会社 株式会社マルハニチロ食品 株式会社ローゼン 協力 NPO法人江戸川手話通訳者協会 Shamrock Records株式会社 ちょんこめ作業所 学校法人東京マスダ学院 日本ブラインドサッカー協会 八丈町のみなさん 株式会社プラスヴォイス 目で聴くテレビ(NPO法人CS障害者放送統一機構) 後援 一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会 一般社団法人日本イベント産業振興協会 一般社団法人日本イベントプロデュース協会 一般社団法人日本空間デザイン協会 公益社団法人日本サインデザイン協会 一般社団法人日本商環境デザイン協会 一般社団法人日本ショッピングセンター協会 公益社団法人日本フィランソロピー協会 写真の説明 写真1 大塚製薬株式会社より提供いただいた飲料。 写真2 東京キリンビバレッジサービス株式会社より提供いただいた飲料。 写真3 株式会社マルハニチロ食品より提供いただいた食品。 主催 NPOユニバーサルイベント協会 共催 東京都八丈島八丈町、株式会社丹青社、株式会社UDジャパン 第10回ユニバーサルキャンプ in 八丈島 報告書 発行、編集 NPOユニバーサルイベント協会 デザイン、印刷 株式会社ZUGA 発行年月 2014年11月 以上、第10回ユニバーサルキャンプ in 八丈島報告書、終わり。