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エチケット・マナー ー UEA専務理事 高橋保之

2023年03月08日 コラム

 ユニバーサルマナーという概念を推進する動きがあります。多様な人々が行き交う現在において、自分と違う人の立場を尊重しながら行動することは、既に普通のことになりつつあるのではないでしょうか。ちょっとした気遣いで出来ます。障がいは環境が作ると言いますが、マナーは環境(ハード)を変えなくても、自分たちの心の問題を解決すれば、ある程度できるものです。違いを受け入れ、困っている人がいたら行動し助け合える社会を実現したいものです。
 ユニバーサルという概念が加わらなくても、マナーには普遍的な考え方がありますが、近い言葉にエチケットというものがあります。どちらも近い言葉ですが、微妙に違いがあります。エチケットは礼儀作法であり、規範的な意味合いがあります。社会生活をする上でのルール的な行動様式が暗黙の上に合意されているものです。言い換えれば、特定の相手を不快にさせないための気配りと言えます。一方、マナーの方は言葉遣い・態度・物腰とでもいうべき社会での身の処し方で、品があるかないかとか、感じが良いか悪いかのように第三者に映るものです。社会的に望ましいとされる行動や作法というニュアンスがあります。「運転マナー」「喫煙マナー」「テーブルマナー」「ビジネスマナー」などがあり、いずれも「ルール」というほど厳しくはありませんが、ある程度は認識しておく必要があります。
 「品がある・ない、感じが良い・悪い」は人により見え方、捉え方が異なります。しかし、「エチケット」も「マナー」も基本は同じです。他者を気遣い、他者に配慮するということではないでしょうか。自分の行動が他人の迷惑にならぬよう注意し、他人に不愉快な思いをさせぬようにと心配りをし、誰に対しても敬意をもって接し、できるだけ好感を与えるよう振舞うということです。エチケットとマナーの基本はそれに尽きます。
 エチケットもマナーも自発的に、つまり無理せず自然に行われなければ本物とはいえません。リラックスして楽しく行動していても、それが自ずから礼儀にかない、見ていて感じが良いというようになることを目指したいものです。そして、多様性への理解が深まり、“ユニバーサル”マナーという概念ではなく、単なるマナーという概念になる時期も近いのではないでしょうか。

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