パラスポーツの力で広がる可能性:有明アリーナから子どもたちへ – UEA法人会員 株式会社電通イベントオペレーションズ 久保田英治様
2025年11月06日 コラム東京都江東区にある有明アリーナの施設運営業務を電通イベントオペレーションズで担わせていただいております。
有明アリーナでは、東京2020パラリンピックの聖地としてのレガシーを活かし、パラスポーツの魅力とダイバーシティへの理解を広げることを目的にとした車いすバスケットボールイベント、「サントリードリームアスリート体験会」を江東区内の小・中学校の学生さんを対象とする自主事業イベントを月に1度開催しています。
講師には、車いすバスケットボールチーム「NO EXCUSE」所属の香西宏昭選手をはじめとする日本トップクラスの選手たちを迎え、子供たちは実際に競技用車いすに乗り、選手とともにプレーを体験。スポーツの楽しさだけでなく、障害の有無に関係なく誰もが楽しめるパラスポーツの魅力に触れることができます。
本事業に参加していただいた小・中学校の先生方からのアンケートでは、「健常者も障害者も関係なく楽しめるスポーツの魅力に子供たちが気付く機会となった」「選手同士の信頼関係や協力する姿勢から、友達や仲間との関わり方を学ぶことができた」といった声が寄せられ、体験会が子供たちにとって非常に貴重な学びの場となっていることを実感しています。
私も体験会に参加し、ユニバーサルデザインの考え方がいかに社会のあらゆる場面で重要であるかを改めて実感しています。誰もが同じフィールドで楽しめる環境づくりは、単なる設備の整備にとどまらず、心のバリアフリーを育むことにつながります。また、ダイバーシティの観点からも、異なる背景や能力を持つ人々が互いを尊重し、協力し合う姿勢を子供たちが自然に学ぶ場として、非常に意義深い取り組みだと感じています。
今後も有明アリーナでは、スポーツを通じて多様性を尊重し、誰もが共に生きる社会の実現に向けた活動を継続してまいります。
株式会社電通イベントオペレーションズ 久保田英治
