第14回ユニバーサルキャンプ in 八丈島報告書のテキストデータです。 表紙のほか全21ページあります。 【表紙】第14回ユニバーサルキャンプin八丈島報告書 2018年9月8日から10日 <表紙写真の説明> 八丈島のグラウンドで、キャンプ参加者全員での集合写真 【表紙の裏】 ユニバーサルキャンプは、ダイバーシティ(多様性を受け入れること)の考え方のもと、みんなが一緒にいきいき暮らせる社会の実現を目指し行われる2泊3日の交流イベントです。八丈島の豊かな自然のもと、障がいの有無、年齢、性別、国籍に関係なく多様な参加者が集い、キャンプという日常生活より少し不便な環境の中で、互いに協力し、サポートし合います。そうした経験をとおして、参加者一人ひとりが尊厳をもつ対等な関係として自立、自律すると共に、その輪を広げていくことを目指しています。 <写真の説明>4枚あります 八丈空港の写真、飛行機が着陸する写真、新しくできたおじゃれホールと赤いハイビスカスの花、ホワイトボードに書かれたユニバーサルキャンプin八丈島を空港滑走路で掲げている写真。 【1ページ】目次 ページ2=謝辞 ページ4=開催趣旨・概要 ページ6=キャンプ実施報告、1ダイバーシティきっかけコミュニケーション ページ7=2ユニキッチン ページ8=3ダイバーシティどっぷりコミュニケーション ページ10=4選択プログラム ページ11=5ユニバーサルフェスティバル ページ12=6ダイ・バー ページ13=7ユニバーサル・スポーツ ページ14=8振り返り ページ15=9コラム ページ16=企業研修プログラム実施報告、1事前研修 ページ17=2キャンプ研修 ページ18=3事後研修 ページ19=参加者の声 ページ21=参加者コラム 【2ページ】謝辞  大型台風ラッシュのこの年、台風の隙間を縫って第14回ユニバーサルキャンプin八丈島は 天候に恵まれながら開催されました。 先発隊が2日前にキャンプ場に到着すると、そこにはすでに本部テントが建ち、テーブルや椅子が大量に運び込まれていました。初回からずっと大きなお力を提供してくださりこのキャンプの共催でもある八丈町観光課の皆様の嬉しい配慮でした。 また、八丈島のちょんこめ作業所のメンバーが、一生懸命キャンプ場の流し場を磨いてくださっていました。 まだ会社で仕事をしていた私は、先発隊から送られたその写真を見て、涙が出るほど嬉しかったです。 その翌早朝、北海道で起きた大きな地震の影響で手話通訳さんの飛行機が飛ばなくなりました手話通訳さん手薄の中総勢115 人が一堂に会し、見事な晴天のもとにスタート。 数回参加している手話堪能な方々に、ところどころ通訳をお願いすると、喜んで協力してくださったり、 車いす使用の参加者が畳んだテントを猛スピードで運んでくれたり、全盲のメンバーだけで見事にテントを畳んだり、参加者がみな対等な関係でこのキャンプを作り上げてきていることに、長年の継続の力をしみじみと感じ、心から感動と感謝の念を強くした今年のキャンプでした。 あらためて、八丈島の方々、参加者やスタッフ、そして協賛いただいている皆様に深く感謝申し上げます。 ありがとうございました。 NPOユニバーサルイベント協会 理事長 内山 早苗 ユニバーサルキャンプのメインプログラムは、ダイバーシティ・コミュニケーションです。 毎年「八丈の部屋」では島の方から貴重なお話を伺っています。島の自然や歴史、食文化、島が抱える問題点、生活環境の違いなど、お聞きした話を通じて多様性に気づくきっかけを戴いています。  今年は参加者ひとりひとりが「八丈島大使」 になって、その気づきをお世話になった八丈島のために自分たちにできることはなんだろうと考え、本土での物産展への参加や島の魅力ある情報をSNSなどで発信するなど、八丈島のためにお役に立てればと考えました。既に多くの情報が発信されているようです。 逆に、底土キャンプ場でのプログラムやダイバーシティ・コミュニケーションなどに多くの島の方に参加いただき、交流の機会も増え、多くの“気づき”の機会を提供できたのではないかと思っています。“気づき”とは、「それまで見落としていたことや問題点を認識すること」、「習慣化された感受性の発動」とあります。 まさに感受性が発動されたキャンプになっていれば幸いです。 今年もまた一歩前進できた第14回ユニバーサルキャンプ in 八丈島でした。 NPOユニバーサルイベント協会 専務理事 ユニバーサルキャンプin八丈島実行委員長 橋 保之 【3ページ】謝辞続き 今回もユニバーサルキャンプin八丈島へお越しいただきありがとうございました。 台風の影響も心配されましたが、無事に第14回を迎えられ、今年も多くの方々に来島していただいたことを非常に嬉しく思っています。  このイベントが14回続いたことは、ひとえにユニバーサルイベント協会の皆様のおかげです。 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を機に、八丈町としてもダイバーシティ環境の構築がより必要である、と実感しているところです。その一環として、今回は職員研修として八丈町職員を1名参加させていただきました。  職員は、「いままでの常識が覆され、新たな「気づき」を得ることができました。明日から何ができるのか、を考えていきたいです。」と話していました。今後とも、さまざまな「気づき」を八丈町にも提供していただけたら幸いです。  八丈町としても、婦人会・ちょんこめ作業所など各団体と共に、今後もユニバーサルキャンプin八丈島がより実りのあるイベントとなるように協力していきます。  ユニバーサルキャンプに参加していただいた方々が、再度八丈島へ来島していただくことを心よりお待ちしております。 八丈町長 山下 奉也  当社は「ユニバーサルキャンプin八丈島」の共催企業として、NPO ユニバーサルイベント協会様と共にキャンプの立ち上げから継続してこの活 動に参画してまいりました。14回目となるユニバーサルキャンプも、多くの方にご参加・ご支援いただき、無事終了できたことを大変ありがたく思います。 ユニバーサルキャンプは、ダイバーシティを全身で体感する3日間です。こうした経験は企業にとっても非常に重要で、キャンプで得られる気づきは、多様なメンバーがいきいきと働き、高い成果を出すチームづくりにつながっていきます。また、多様なユーザーに受け入れられる魅力的な商品・サービスの開発にもつながると思います。当社の社員も毎年キャンプに参加しておりますが、貴重な気づきと学びの機会になっていると実感しております。  引き続き、皆さまと共にこの価値ある場を創り、そして未来に繋いでいきたいと考えております。 株式会社丹青社 代表取締役社長 高橋 貴志 【4ページ】開催趣旨、概要 ユニバーサルキャンプは、ダイバーシティ(多様性を受け入れること)の考え方のもと、みんなが一緒にいきいき暮らせる社会の実現を目指し行われる2泊3日の交流イベントです。八丈島の豊かな自然のもと、障がいの有無、年齢、性別、国籍に関係なく多様な参加者が集い、キャンプという日常生活より少し不便な環境の中で、互いに協力し、サポートし合います。そうした経験をとおして、参加者一人ひとりが尊厳をもつ対等な関係として自立、自律するとともに、その輪を広げていくことを目指しています。 ●企業研修プログラムについて 「ユニバーサルキャンプin八丈島」企業研修は、多様な人材の力を引き出すための意識・姿勢を身につける、参加・体験・実践型の研修プログラムです。多様な参加者とともに行われるキャンプイベント「ユニバーサルキャンプin八丈島」の場を活用し、参加者同士の協働やコミュニケーション体験を通じて、ダイバーシティ(多様性)を成果につなげる意識・姿勢を身につけます。  企業研修プログラムは八丈島でのキャンプに加え、その事前、事後の5日間の研修で構成されています。企業研修参加者は、キャンプではグループのリーダー役を務めます。事前研修、キャンプ、事後研修のプロセスをとおして、学習、実践、内省のサイクルを繰り返すことで、実践的なリーダーシップ力が磨かれます。 ●開催概要 開催日程、場所 事前研修 日程 2018年8月22日(水) 場所 国立オリンピック記念青少年総合センター キャンプ 日程 2018年9月8日(土)から10日(月) 場所 八丈島 底土キャンプ場 他 事後研修 日程 2018年10月5日(金) 場所 国立オリンピック記念青少年総合センター 参加者数 112名(一般参加84名、企業研修参加25名、八丈島現地参加3名)(他、事前研修のみ参加1名) 研修参加企業:株式会社シミズオクト、JR東日本テクノロジー株式会社、株式会社JDN、積水ハウス株式会社、株式会社セレスポ、株式会社丹青社、株式会社電通イベントオペレーションズ、株式会社日企、株式会社UDジャパン 主催:NPOユニバーサルイベント協会 共催:東京都八丈島八丈町、株式会社丹青社、株式会社UDジャパン 協賛:株式会社伊藤園、坂本捺染株式会社、株式会社シミズオクト、Shamrock Records 株式会社(UDトーク)、東京海上日動火災保険株式会社、東京キリンビバレッジサービス株式会社、東明興業株式会社、株式会社ラウンドリング(ビオメディ) 後援:一般財団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会、一般社団法人 日本イベント産業振興協会    一般社団法人 日本イベントプロデュース協会、一般社団法人 日本空間デザイン協会    公益社団法人 日本サインデザイン協会、一般社団法人 日本商環境デザイン協会    一般社団法人 日本ショッピングセンター協会、公益社団法人 日本フィランソロピー協会 協力:ちょんこめ作業所、学校法人 東京マスダ学院、八丈町の皆さん 【5ページ】プログラム概要 ●事前研修 8月22日(水) 講義 ダイバーシティの理解と受容、支援型リーダーシップ ダイバーシティコミュニケーション実習「ルームオブダイバーシティ」 キャンプ研修での目標、アクションプランの設定 振り返り(気づきの共有) ●キャンプ 9月8日(土) 開村式 アイスブレイク、オリエンテーション ダイバーシティきっかけコミュニケーション ユニキッチン ダイバー(自由参加) リーダーシップ振り返り(研修参加者対象) 9月9日(日) ユニウォーク(自由参加) ダイバーシティどっぷりコミュニケーション 選択プログラム ユニバーサルフェスティバル ダイバー(自由参加) リーダーシップ振り返り(研修参加者対象) 9月10日(月) ユニバーサルスポーツ ペタンク 振り返り 閉村式 ●事後研修 10月5日(金) キャンプ振り返り(気づきの共有) ダイバーシティに関するケーススタディ演習 コミュニケーションアクティビティ 体験を仕事に活かすワークショップ 【6ページ】キャンプ実施報告 1.ダイバーシティきっかけコミュニケーション ●プログラムのねらい ダイバーシティの理解を深めるため、各障がいの特性を理解してもらう。 それにより、各障がいに必要な配慮について気づきを得る。 また、参加者間の「緊張」や「壁」をなくし、コミュニケーションを円滑にする。 ●レポート 「聴覚」「視覚」「肢体(車いす)」「こころ(精神・知的障がいなど)」について、 講師より障がいの特性やサポート方法、コミュニケーション方法の説明を行いました。 参加者には、視覚障がい者の手引きや車いすのサポートなどを体験してもらいました。 また、実際に聞こえない人の立場になって、情報の壁を感じる体験もしてもらいました。 講師からは、同じ種類の障がいのある人でも、一人ひとりに最適なサポート方法は異なるため、 相手とコミュニケーションをとりながらサポートすることが特に大切であるとの説明がありました。 また、今回は盲導犬ユーザーの参加者がいたため、盲導犬との接し方について参加者に説明し、 安全に キャンプを行えるようにしました。 <6ページ写真の説明> きっかけコミュニケーションの様子を写した写真が6枚あります。 車いすの講師の写真、 ろうの講師が説明している写真、 精神障がいの特性について寸劇で紹介しているシーンの写真、 アイマスクを着けて視覚障がいの体験をしているシーンの写真、 車いす体験やサポート体験をする参加者の写真が2枚、 白杖をもって、キャンプ場を歩く体験をしている写真。 【7ページ】2.ユニキッチン ●プログラムのねらい 班で協力して料理を作ることで、メンバーの特性・個性・能力について相互理解を深める。 そして、その理解から役割分担や、チームワークの重要性を学びユニキャンでの生活が 充実したものになるようチームワークを高める。 ●レポート 今年のメニューは、『底土カレー』でした。 八丈島の福祉作業所「ちょんこめ作業所」のメンバーに加えて、 八丈島の方々3名も調理に参加し、メンバーの特性・得意・不得意を考えながら役割分担を決めました。 共同作業を通して、お互いの様々な特性を理解できました。 調理作業後は和やかな雰囲気で食事と会話を楽しみました。 お互いの理解も深まったことで、一層おいしくカレーが食べられました。 <7ページ写真の説明> ユニキッチンの様子を写した写真が4枚あります。 車いすの参加車も野菜を切っている写真、 全盲の参加者が器用に、野菜を切っているシーンの写真、 班のみんなで楽しく食事をしているシーンの写真が2枚。 【8、9ページ】3.ダイバーシティどっぷりコミュニケーション ●プログラムのねらい 異なる価値観・視点をもった人々とじっくりコミュニケーションをとることで、その違いや特性を理解する。 自己の視野を広げ、社会の中で互いを活かす方法や仕組みを考えるきっかけとする。 ●レポート 会場を三根小学校に移して行う、キャンプのメインプログラムです。 参加者はグループに分かれて各部屋を巡り、部屋の「主人」からその特性に関連する話を聞きます。 その後、知りたいと思うことはどんなことでも質問してよい、というルールのもと、 参加者と主人によるディスカッションが行われます。 主人は参加者の中から選ばれ、順番に話をします。 各部屋では、様々な生活スタイル・価値観・視点 を持った主人の話に刺激を受け、 次々に質問が出ていました。各部屋を一通りまわった後は班で集まり、 各自聞いた話を共有することで、新たな気づきを得ていました。 ●音の部屋 聴覚に障がいがある方の部屋です。 ある主人からは、大学で英語に挑戦したとき、聞き取れないため上手く発音できなかったが映画の字幕と口の動きを見ながら練習し、発音できるようになった、というエピソードや、 野球の審判のジェスチャーは耳の聞こえないダミー・ホイによって考えられた、というお話などがありました。 またある主人は人工内耳の手術を決心するまでに医者から助言された内容や、 手術後の聞こえ方、今もリハビリを継続する必要があることなどについて話してくれました。 参加者からは、「普段私たちの耳は入った音を必要なものと そうでないものに聞き分けているということを学んだ」という感想がありました。 <写真:部屋の主人の話と手話通訳さんの様子> ●動きの部屋 車いす使用者や、動きに不便がある方の部屋です。 ある主人からは、背が小さいので椅子に座る時によじ登っていたため大変だったが、 自分に合った椅子を見つけた時に世界が変わった、というお話や、 飲み物を飲むとき、今までは「ふたを開けてください」と他人に頼んでいたが、 このキャンプでは自分でふたを開けることができて嬉しい、というお話がありました。 別の主人からは、二分脊椎に対する日本の医療や、両親との関わりなど、 障がい者に対する周りとの関係について話がありました。 ある参加者は、自分が不便だと思わないことも、周りからしたら不便に感じることもあり、 多様な人の立場になって考えることの大切さに気づいた、と話していました。 <写真:教室の中で、参加者が部屋の主人の話を聞いている様子> ●光の部屋 視覚に障がいがある方の部屋です。 見えている人たちと話をする中で、内容が分からなくても途中で話を遮って確認することが面倒になり、 ついうなずいてしまう事がよくある、ということや、 学生時代に視力を失い2年間就職しなかったが、現在は好きなスポーツの仕事に就いて働いている、 というお話がありました。 また、一人で歩いていた時は障害物と当たってよく怪我をしたが、 盲導犬と一緒に歩くと怪我はしなくなり、行動範囲も広がったという話がありました。 ある参加者からは「この部屋で『目が見えないというだけで仕事をさせてもらえない』という話を聞き、 障がい者と健常者の差は一体何なのか。何が違うのか、ということを深く考えさせられた」という声がありました。 <写真:見えない主人が話している様子。となりには手話通訳。> ●関わりの部屋 人それぞれの目に見えない色々な悩みや日々の生活での出来事を話していただきました。 ある主人は、自分の障がいの原因ははっきりしないものの、周りの理解により、 障がいとうまく付き合えている、と話していました。 参加者からは「ミスを恐れて成功はない。ミスは恥ずかしいし、したくはない けれど、ミスには挑戦した人にしかわからない、成長のヒントが隠されているということに気づき、勇気づけられた」というコメントがありました。 発達障がいの子どもを持つ主人からは、発達障がいの人は、自分自身には何が出来て、何が不得意かをきちんと語れることが大切であるというお話や、見た目では発達障がいかどうかは分からないが、その人が発達障がいだと分かった時には、「まず話を聴く」事が大事だ、というお話がありました。 <写真:主人が話している様子。周りには参加者。> ●八丈の部屋 八丈島に住んでいる方々からお話をしていただきました。 歴史や文化、自然など、島の魅力をたっぷり教えていただきました。伝統工芸の黄八丈への誇りと愛情、 後継者問題などのリアルなお話も聞くことができ、八丈島をもっと身近に感じられるようになりました。 <写真:八丈島に住んでいる主人が話している様子。周りには参加者。> 【10ページ】4.選択プログラム ●プログラムのねらい  6つのコースから選択したプログラムに参加。班のメンバーとは異なる多様な参加者と一緒に楽しみつつ、八丈島の自然・文化に触れることで多くの気づきを得る。 温泉・ビジターセンター・工芸体験・スノーケリング・海水浴・ヨガの 6つのコースに分かれ、八丈島の自然や文化に触れました。 自由に参加者同士で交流し、お互いの特性の理解を深めたことで、新し い発見や気づきが得られました。 ●温泉 八丈島の温泉を堪能しました。 温泉でキャンプの緊張や疲れが吹き飛び心も体も綺麗になった感じがしました。 短い時間でしたが裸の付き合いの中でより一層、 ユニキャンに参加して良かったと思う時間を過ごしました。(T.Gさん) <写真:やすらぎの湯の前で集合写真> ●スノーケリング 私は視覚障がいがありどこまで楽しめるか不安でしたが、 水温の変化・水中で聞こえる水しぶきの音など堪能することができました。 また、講師の方が周りの景色や近くを泳ぐウミガメの様子を丁寧に説明してくださり、 きれいな海 の風景が目に浮かぶようでした。(M.I さん) <写真:海岸沿いで集合写真> ●ビジターセンター 施設内では椎茸と明日葉のジェラートを頂きましたが、どちらもとてもおいしかったです! 島の歴史や伝統工芸を学べたり、光るキノコを見たり、大きなウミガメに乗って記念撮影もでき、 このコースを選択して良かったなあ!と思えるひとときでした。(S.N さん ) <写真:ビジターセンターをたのしそうに散策している参加者> 紙面全体に背景として底土でヨガをやっている写真が掲載されています 【11ページ】 5. ユニバーサル・フェスティバル ●プログラムのねらい 地元住民の方々にも気軽に参加していただき、地域との交流を図るとともにダイバーシティ体験を一緒に楽しむ。 八丈島の文化や特産品などを通して、島の魅力を味わう。 また地元住民向けにダイバーシティ体験プログラムを提供し、ユニバーサル社会の実現に向けての気づきを島の方々にも持って帰ってもらう。 ●レポート ユニバーサルキャンプ恒例の「ユニバーサル盆踊り」が、今年はパワーアップして「ユニバーサル・フェスティバル」になりました。  会場を八丈町多目的ホール「おじゃれ」に移し、プログラムの企画・準備から設営・運営・撤収まで、 例年以上に多くの島民の方々にご協力いただき、無事に開催する事ができました。  ステージ演目は「連合婦人会」「加茂川会」「ちょ んこめ作業所」の方々の島の伝統的な踊りや太鼓の 演奏だけなく、「Kids ダンス」「フラメンコ」「手話ダンス」など島で新たに流行っている演目を取り入れました。 八丈島の<今>を取り入れることで、多くの島民の方に興味を持ってご来場いただけました。 また、参加者も島の昔からこれまで、そして今の文化を感じ取る事ができました。  また今年は「ちょこっとダイバーシティ」屋台をオープンしました。 ユニバーサルキャンプで行って いるダイバーシティ体験(ダイバーシティ・どっぷりコミュニケーション)の一部を、 特性のある当事者を講師として「光(視覚障がい)」「音(聴覚障がい)」「動(車椅子体験)」の 三つのブースで開催しました。 たくさんの島の子供たち、島民の皆様にも体験してもらえた事で、 ユニバーサルな社会の実現への「気づき」の機会になりました。 地元の家庭料理や、地酒、手作りバッグや手芸品の販売などの出店も大盛況で、楽しい空気が会場を包んでいました。 <11ページの写真の説明> ユニキャンの実行委員と島の職員の方で、共同で設営している写真、 ユニバーサル盆踊りの様子を写した写真が5枚あります。 八丈太鼓を体験する参加者の写真、 八丈島の伝統芸能、皿踊りを参加者も楽しんでいるシーンの写真、 みんなで輪になり踊っている写真、 おじゃれでの集合写真 【12ページ】6.ダイバー ●プログラムのねらい 普段の生活で、あまり一緒に過ごすことのない聞こえない人、見えない人、車いすユーザーと一緒にお酒を飲んだり食事をしたりすることで、お互いに特性を理解し、バリアとは何か、バリアフリーとは何か、など、踏み込んだ話ができる機会を作る。 ●レポート ダイ・バー(夜のダイバーシティ・コミュニケーション) は、八丈島の大自然を感じながら、 班を超えてたくさんの人とざっくばらんに交流ができるプログラムです。 今年は、毎年恒例の「サイレント・バー」「バー・イン・ザ・ダーク」、「スナック底土」に加え、 島の方のご協力で少しの時間だけ「八丈・バー」もオープンしました。 満天の星空の下、参加者同士でその日感じた気づきを話し合ったり、 普段なかなか聞けなかったことを質問しあったりと大いに盛り上がりました。 「サイレント・バー」レポート 音声での会話以外の手段でコミュニケーションする バーです。手話ができる人、 できない人関係なく、身振り手振りや、ホワイトボードを使った筆談など、様々な手段で盛り上がりました。 写真:サイレントバーの主人の女性とホワートボードで会話している写真 「バー・イン・ザ・ダーク」 目隠しをして会話やお酒、おつまみを楽しむバーです。 目から得る情報を遮ることで、味やにおい、周りの人の声などに敏感になるという、 普段なかなかできない体験ができました。 <写真:目隠しをして乾杯をしている写真> 「スナック底土」  手が不自由なことを想定し、ストローを使ってほかの人にお酒を飲ませてもらうという体験をしました。飲む側、飲ませる側のタイミングを合わせるのがなかなか難しく、あちこちで笑いが起きる、にぎやかなバーとなりました。 <写真:ストローでお酒を飲んでいるシーンの写真> 【13ページ】 7.ユニバーサルスポーツ ●プログラムのねらい 参加者それぞれの特性を活かしたスポーツのルールをつくったり、工夫したりしながら一緒に体を動かして楽しめるスポーツを体験する。 ●レポート ペタンク: ペタンクとは、鉄球をどれだけ標的に近づけられるかを競うスポーツです。 基本のルールはありますが、参加者の特性に合わせてルールを変更し、ユニバーサルスポーツとして楽しみました。 特に今年はみんなが目をつぶって見えない体験をしながら、仲間の拍手で方向や距離を測り、球を投げる光景もありました。 各班が一致団結し、熱の入った試合状況で大変盛り上がりました。 特性に関係なく、一緒にスポーツの楽しさを体験できました。 ユニウォーク: キャンプ場から海まで、様々な特性の人と一緒に歩いてみることで、サポートやコミュニケーションの方法など特性を理解し、気づきを得ることができました。参加した方々は八丈島の気持ち良い朝の風を感じ、清々しい笑顔でした。 <13ページの写真の説明> ユニバーサルスポーツの様子を写した写真が4枚あります。 ペタンクで、車いすの参加者がボールを投げているシーンの写真、 ユニバーサルウォーキングで、見えない人をサポートしながら歩くシーンの写真、 ユニバーサルウォーキングで、海岸で車いすの参加者をサポートしながら歩くシーンの写真、集合写真。 【14ページ】8.振り返り ●プログラムのねらい キャンプでの体験を振り返り、各自の気づきを班内で共有するとともに、 他の班の気づきも共有し、これからその気づきをどう活かすのかを考え、今後の行動につなげる。 ●レポート キャンプ初日に各班では、初めて会ったメンバーと話し合いながら班名を決め、その思いを込めたフラッグをつくりました。このフラッグに、様々なプログラムや体験を通じて気づきを得るたびに、各自で少しずつ書き込むことで、3日目の最終日には素晴らしい「気づきフラッグ」となりました。 また、今年は視覚障がいの方にもフラッグに描かれた様子が分かるように、砂を使って凹凸を付けました。  お互いに書き込んだ内容を班内で共有し、班ごとに前に出て、どんな気づきを得られたか発表を行いました。発表を聞き、他の班の気づきを共有することにより、そこからまた新たな気づきを得られました。 <14ページの写真の説明> 1班から10班までのフラッグと集合写真が10枚が掲載されています。 【15ページ】9.コラム ●情報保障  昨年より手話通訳、要約筆記、文字情報を必要とする参加者のために音声を文字化するスマートフォンアプリ 「UDトーク」を使用していましたが、 今年は要約筆記を廃止し、手話通訳とUDトークを使用し情報保障を行いました。 UDトークを使用した情報保障では、各班の代表者がMCの発話を復唱してアプリ内に文字化するという方法をとりました。代表者が体験をすることで、各班内へアプリの周知と、アプリを使用した情報保障を促進するこができました。 また、ユニバーサル・フェスティバルでは、 ミキサーを通して直接音声をUDトークに入力することで認識率が上がり、参加者には分かりやすいと好評でした。 見えない方に向けては例年通りキャンプ場にガイドロープを設け、 またプログラムガイドの点字版を用意し見えない参加者に配りました。 <写真:UDトークを使い班でのコミュニケーションに活用する参加者たち> ●キッチン 献立は八丈島の食材を活かしています。 底土揚げ(海風しいたけとトビウオのすり身揚げ)は 参加者より好評をいただきました。 また、調味料として、『ひんぎゃの塩』、『しまスコ』を準備しました。 八丈島の食材は明日葉やクサヤ以外にもたくさんあり、様々な島の食材を積極的に活用しました。 また、例年通りに気温も上がり、提供する飲料の量の調整に配慮しました。 飲み物を協賛いただいた企業のみなさま、ありがとうございます。 また、提供が不足していた時には、補給・供給をキャンプ参加者にサポートしていただきました。 <写真:協賛でいただいた飲み物を受け取る参加者> ●設営 昨年同様にグループワークサイトにヨシズを用意し日陰をつくり、快適にグループワークができるようにしました。キャンプに何度も参加されている皆さまからも好評をいただきました。 また、参加者のみなさんと共に、事前の設営・事後の撤営を行いました。 撤営では参加者の特性に合わせて工夫して作業分担しました。 今年は視覚障がいのメンバーと数名でA型テントの撤営に挑戦してみました。 目が見えなくても、うまくコミュニケーションをとりながら、協力してきれいにテントを片づけることができました。 役割分担と手順の工夫によりさまざまな特性のメンバー全員の力を合わせて作業することができ、 速やかに撤営を完了することができました。 共同作業はお互いの特性理解にとても効果的で、多くの気づきも得ることができました。 <写真:テントの片付けをする、見えない参加者たち> 【16ページ】企業研修プログラム実施報告 1.事前研修 ●プログラムのねらい キャンプ研修での実践、学びをより充実させるための準備プロセスとして、ダイバーシティについての基本的な考え方、 多様な人材の力を引き出す支援型リーダーシップの考え方を講義で学び、多様な講師陣との対話プログラムをワークショップ形式で行う。 ●レポート 「ユニバーサルキャンプ in 八丈島」の趣旨説明の後、 ダイバーシティと支援型リーダーシップに関する講義、 職場や仕事におけるダイバーシティの現状と課題の把握とその発表、 自己の特性を振り返るワークなどを行ないました。  昼食時には、アイマスクを着用して食事をとったり、そのサポート体験を行いました。 午後からは「ルーム・オブ・ダイバーシティ」と題し、様々な障がいのある講師や外国人の講師から話を聞いたり、サポート体験をする「ルーム」を6つ作り、それぞれの特性について理解を深めました。 多様なメンバーとの協働に必要な配慮や具体的なアプローチの方法がわかり、支援型リーダーシップ実践への心構えが出来たようでした。最後にキャンプ研修での行動目標を一人ひとりが考え相互に共有し、事前研修を締めくくりました。 <16ページの写真の説明> 事前研修の様子を写した写真が4枚あります。 アイマスクをつけて昼食体験をしている写真、 車椅子のサポートを実習している写真、 ワーク1の気づきをふせんに張り出している写真、 集合写真。 【17ページ】 2.キャンプ研修 ●プログラムのねらい 事前研修で学んだテーマ「支援型リーダーシップ」を、キャンプを通して実践的に体験する。 そして、そこで得た経験や気づき、新たに生まれた課題を同じ企業研修参加者同士で共有し、 理解を深め、翌日のより具体的な活動につなげる。 ●レポート 初日、二日目の夜に企業研修参加者を対象に行う振り返りの時間。事前研修で得た知識と自ら設定した行動目標をもとにその日を振り返ります。 参加者は5つのグループに分かれ、各々が得た気づきや課題を付箋に書出し、 グループ内で共有。自ら声に出して説明し、ほかの参加者との対話やフィードバックから、 より深く理解し、つぎの課題に向けた取り組みを具体的に設定することで、 翌日の活動につなげました。 また、今年のファシリテータには視覚障がい者・聴覚障がい者も含まれ、 参加者はより具体的で分りやすい説明と効率的な議論が求められました。 キャンプ期間中に解決し得なかった課題は、各自がキャンプ終了後も日常を通して継続的に取り組んでいきます。 <17ページの写真の説明> キャンプ中の振り返りの様子を写した写真が4枚あります。 夕食後、マーキーテントの下、研修参加者が集っているシーンの写真、 1日を振り返り、気づきや感じたことを書き起こしている研修参加者の写真、 気づきを記した模造紙を発表しているところ 模造紙の書き込みの写真。 【18ページ】 3.事後研修 ●プログラムのねらい  事前研修、キャンプ研修を通じて得た気づきを出し合い、他者の視点を共有することで学びを深める。 また研修の集大成として、キャンプでの体験、気づきをこれからの実務に活かすためのワークショップを行う。 ●レポート 八丈島とはちょっと違う雰囲気に戸惑いつつも、懐かしい友に会ったような眩しい笑顔を見せ合って、 和やかに研修がスタートしました。 最初のグループワークでは、気づきのフラッグや3日間の写真などを見て、 キャンプでの体験を振り返りました。 「ひとりひとり違って当たり前」「聞いたら失礼かなと思っていたことが、聞かないと失礼になるとわかった」など、 お互いの気づきが共有されました。 その後は、ケースに基づいて支援型リーダーシップの実践についてグループ討議。 午後のブラインドスクエアには、聴覚障がいを持つ参加者もアイマスクをつけてチームに入りました。 伝えることや周囲への配慮のしかたの難しさや大切さを実感し、 自身のふるまいにおける課題をそれぞれに発見できたアクティビティでした。 そして最後は、体験を仕事に活かすワークショップ。自身の仕事、職場における課題に目を向け、明日から具体的にどのようなアクションを起こすかをまとめ、グループ内で共有しました。 最後に今後自分が何をするかを1人ずつ宣言して、企業研修プログラムは終了しました。 <18ページの写真の説明> 事後研修の様子を写した写真が5枚あります。 グループごとに話し合っている写真、 研修参加者が、苦労しながらブラインドスクエアに取り組んでいるシーンの写真 グループごとに模造紙を手に発表しているシーンの写真、 講義全体の写真、 キャンプで完成したフラッグが飾られている写真、 【19ページ】参加者の声 ●キャンプアンケート キャンプ参加者にアンケートに回答していただきました。回答結果を円グラフで表しています。 ・キャンプ全体を通していかがでしたか? すごく良かった63.0パーセント、良かった33.7パーセント、まあまあ3.3パーセント ・プログラムの量はいかがでしたか? 良かった51.6パーセント、まあまあ29.7パーセント、多かった18.7パーセント ・キャンプの印象を教えてください。 楽しかった87.5パーセント、物足りない1.1パーセント、すごく疲れた8.0パーセント、その他3.4パーセント ・また参加したいと思いますか? 思う84.6パーセント、わからない15.4パーセント 参加者のコメント(原文のまま記載) ・みんなに会えてよかったです。 ・キャンプを通して手話を勉強しようと思いました! ・次回はスタッフとして参加してみたいと思いました。 ・もう少し涼しい時期に企画した方がよいと思いました。 ・振り返りの時間が少ないと感じました。 ・夜食の飛び魚のつみれ揚げが最高でした!(他はいわゆるキャンプ飯かな) ・自由時間がもう少し長いと班外の人とも交流しやすいかなと思います。 【20ページ】 企業研修プログラムアンケート 研修プログラム受講者にアンケートに回答していただきました。回答結果を円グラフで表しています。 ・本研修は、総合的に見て有意義なプログラムでしたか。 事前研修 とてもそう思う68.2パーセント、そう思う27.3パーセント、ふつう4.5% キャンプ、事後研修 とてもそう思う50.0パーセント、そう思う45.0パーセント、ふつう5.0% 参加者のコメント(原文のまま記載) ・多様性の受け入れに対して、セミナーで理解できた。様々な部屋で体験・体感・コミュニケー ションができ、色々な気づきがありました。今後、私から行動をおこしたいと思いました。 ・ルーム・オブ・ダイバーシティで障がい者の方々と会話をして、自分が思っていた出来ること、出来ないことの範囲の固定概念を取り払うことができました。 ・今までに触れたことのなかった、ダイバーシティというものが理解でき、仕事にも今後活用できる内容でした。コミュニケーションの重要性、個々を知る必要性についても十分に知ることができました。 ・自分の弱みがわかり、目標に変えることができた。 ・障がい者の方に対する意識が変わりました。普通の人と同じように接していいことが感覚で分かったことが収穫です! ・プログラム自体すごく良く、素晴らしい体験、出会いがありました。人生において有意義な時間だったと思います。 ・具体的な問題点を抽出して解決に向けて必要なことを話すことができて良かった。 ・障がいを持つ方と共同することで、課題の認識がより自分ごととなった。シンプルであたり前に思える気づき・まとめだが、自分の中から出てきた言葉なので非常に強いように思う。 【21ページ】 参加者コラム ●八丈町役場より参加のK.Oさん  世間には色々なハンディキャップを持つ人がいます。 今までの私は、職務中であればなおさら「たぶんこれはできないだろう」と思い込み、手を差し伸べてきました。それが私には自然であり、迷い無い行動でした。でもこのキャンプで、私の考えは覆されました。 テントでの寝泊まりで私は全盲の子と二人でした。私たちのテントは一番奥で、夜は街灯の光も届きません。 誘導するガイドロープはありましたが、暗闇に慣れていない私には不便で「職場に戻ったら一般のキャンパーの方も危ないし、ここの奥に街灯をつけてもらえるように交渉しよう」と考えていました。 ところが相手の子は、初日の何回かはサポートしたものの、翌日には白杖をつきながら歩いているのです。 私よりも颯爽と…。 2日目の夜、就寝のためにやっとのことでたどりついたテントの前で、何となく空を見上げたら、一面の星に目を奪われました。夜空を見上げたのはいつぶりだろう。「街灯があったら、これ見られないな…。」キャンパーの方にも、人工の光ではなく、この星空を楽しんでもらいたいと思う自分がいました。 ユニキャンには、共に考え、話合える仲間がいます。参加者の特性を聞き、感じたことを語り合いました。なかなか思いを表現する言葉が見つからず、苦戦したグループワークでしたが、3日間で少しずつ「本音」もいえるようになってきました。 ●本土より参加のR.Nさん  人生を変えてくれたキャンプも、今年で 3 度目。回数を重ねるごとにスタッフとしての役割も増え、より充実した時間を過ごしています。  僕の日常はといえば「ヘルパーを利用して1人暮らしをする30歳の独身男性」です。掃除・洗濯・調理といった【家事】も、トイレや入浴といった【介助】も、サポートしてもらいながら生活しています。 正直、障がい者として生きる上で出さなければいけない書類は膨大で、面倒くさいと思うこともありますが、 普段は「やってもらっているからしょうがない」と開き直ることにしています。 しかし、ユニバーサルキャンプでは思う存分「する」「してもらう」というレッテルを剥がすことができるのです。 僕が伝えたいのは、どんな人でも「障がいを忘れられる瞬間」は絶対にあるべきだということ。状態によってその長さに違いはあるにせよ、それぞれの「困難さ」を一瞬でも忘れ、「嬉しい」「楽しい」といったポジティブな気持ちで満たされる瞬間が毎日必ず、少しでも保証されるべき、との思いで日々活動しています。 ユニバーサルキャンプに参加して、僕の人生は変わりました。「自分の経験をより広く、本当に必要な人に届けたい!」と、人生の目標が明確になったのです。  「キャンプの後には何かが起こる!」というのが、僕の合い言葉です。それは新たな出会いかもしれないし、自分自身の意識の変化かもしれません。今回の気付きが皆さんの今後にも活きることを願ってやみません。 ●感謝の思い 今年も本当に多くの方々のお力添えにより、ユニバーサルキャンプを運営できました。 心より感謝申し上げます。 来年もまた、八丈島で会いましょう。 <写真>4枚あります。 開村式であいさつ中の八丈町長の山下さん、 開村式であいさつ中の八丈役場の皆様、 観光課からお借りした八丈バスの乗り込む参加者 ユニ盆で盆踊りを踊る婦人会の方、 【最終ページ】 NPO ユニバーサルイベント協会 〒108-0075 東京都港区港南2丁目12番27号イケダヤ品川ビル3F TEL 03-5460-8858 FAX 03-5460-0240 E-mail info@u-event.jp URL http://u-event.jp Facebook http://www.facebook.com/uevent.jp NPOユニバーサルイベント協会は、誰もが安全、安心、快適に楽しく参加できるユニバーサルイベントを、多様な能力や特性をもったメンバーと一緒に企画、運営しているNPOです。ユニバーサルイベントの企画、運営や、企業向けの体験型ワークショップ研修を通じて、誰もが力を発揮し、いきいきとした生活を送ることができる社会づくりに貢献しています。 発行・編集:NPOユニバーサルイベント協会 デザイン:株式会社ZUGA 発行年月:2018年11月 UDフォント ユニバーサルデザインの考えに基づいた見やすいデザインの文字を採用しています。 以上、第14回ユニバーサルキャンプ in 八丈島報告書、終わり。