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ユニバーサルSaloon ー ユニバーサルイベント協会 理事 犬塚圭介

2023年08月16日 コラム

ユニバーサルキャンプ in 八丈島 での出会い、体感した多様性。育んだ仲間たちとのつながり。そこで見つけた本来の自分。

そして、新型コロナ禍により生まれた仲間との距離、つながりの断絶。
いま、取り戻される日常生活に忘れかけていく多様性への気づき。

そんな今だからこそ、お茶でも飲みながら、肩ひじ張らずに、つながりや多様性を体感できるリラックスした「時間と場」をつくりたい。
きっと同じように感じている人たちもいるのではないか。

7月1日『ユニバーサルSaloon(サロン)』を開催しました。ゴールは参加者がほんの少し幸せになって帰ってもらうことです。

当日の参加者は14名。1歳半の幼児を連れた方、視覚や聴覚に障がいのある方。車いすユーザーや低身長の方、骨の形成に障がいのある方。久しぶりに顔を合わす人、はじめてお会いする人など様々です。

今回は『哲学対話』という手法を参考に、10個のルールを設けて車座談義を行いました。

1.何を言ってもいい
2.人の言うことに否定的な態度をとらない
3.ただ聞いているだけでもいい
4.お互いに問いかけよう
5.わからなくてもいい
6.意見が変わってもいい
7.知識ではなく、自分の経験に即して話す
8.話す時間を独占しない
9.話がまとまらなくてもいい、まとめなくてもいい
10.ゆっくり、はっきり話す、専門用語は使わない

10番目はユニバーサルSaloonならではのルール。参加者の中には聴覚に障がいのある方もいます。そこで、今回は手話通訳ではなく「UDトーク」という音声を認識し、テキストに変換することでコミュニケーションを手助けするアプリを使用しました。10番目のルールは、音声認識の精度を高めテキストへの誤変換を減らすほか、読唇をしやすくする工夫の一つでもあります。そして、聴覚障がいの有無に関わらず、みんなにとってわかりやすい対話にもつながりました。

1~10のルールの効果もあり、安心して話せる場として参加者は時間が経つほど積極的に、笑いも交えながら、時にはまじめに対話を楽しんでいました。

時間はあっという間に過ぎ、これまで会えなかった時間は埋まり、また、初対面同士の参加者も初めて会ったとは思えないくらい距離が縮まっているようでした。

今回初めて当団体のイベントに参加された方は、ゴチャ混ぜのダイバーシティを体験することで、最初は戸惑いながらも新たな気づきを得ていただけたようです。

最後は、みなさん八丈島でのキャンプを終えた時のような笑顔で帰られたので、今回のゴールにたどり着けたのではないかと思います。

NPOユニバーサルイベント協会 理事 犬塚圭介

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