ユニスポ部からみたオリ・パラ ー ユニバーサルスポーツ担当理事 藤井久美子
2021年09月23日 コラム始まるまでは長い道のりだった、東京2020のオリ・パラ。終わってしまえばあっという間、という感じでした。オリ・パラが東京で開催されて日本がどんな風に様変わりするのだろうと、決まったときからワクワクしていましたが、うーん、ちょっと100%楽しむ雰囲気ではなかったですよね。
突然ですが、スポーツを楽しみ方に分けて考えると、自分が「するスポーツ」、応援する「みるスポーツ」、教える・サポートする「ささえるスポーツ」があります。(『ユニバーサルスポーツ・コーディネーター養成講座』テキスト参照)
オリ・パラは、多くの人が「みるスポーツ」と「ささえるスポーツ」を楽しめるはずでした。でも海外からのお客様の受け入れがなくなり、国内も無観客が決定。私もパラリンピックのチケットは取れていたので「残念すぎる・・・涙」大会となってしまいました。
スポーツは競技する人が主役ですが「みるスポーツ」はみんなに与えられるもので、それぞれ楽しみ方も多様に選べます。
ある放送局が、自宅で「みる」アイディアとして、みんなが楽しめるオリ・パラ放送をしていました。TV実況がない競技をWEBサイトで公開し、AIによる音声とCG手話による実況をつけるというもの。
わかりやすさ&面白さはもうちょっと工夫が必要かなと思いましたが、大きい大会で実現した番組作りとコンテンツの進化が体感できて今後のスポーツ実況が楽しみになりました。
「ささえるスポーツ」の主役だったボランティアさんたちも、開催の2年前から募集が始まり研修や勉強会など準備は万端でした。思い描いていた活動ができなかった方がほとんどだったと思います。大会が終わったあとのニュースで、空港にPCモニターが設置され、リモートでボランティアさんが海外選手たちの見送りをしている様子が映っていました。これもこの状況ならではのアイディアと思いました。今後のスポーツ大会やイベントで、オリ・パラボランティアの皆さんがきっと各々の地域で大活躍するはずです。さらに学びを深めたい方は「ユニバーサルスポーツ・コーディネータ養成講座」をぜひご受講ください!
ユニスポ部の活動も、いろいろ延期になっていたので大忙しです。五輪モニュメントをユニウォークする企画、某Jリーグチームに出前イベント、小学校にも出前授業をしたいし、ユニスポテキストも目下改定中です。
「するスポーツ」「みるスポーツ」「ささえるスポーツ」をどうやったらみんなで楽しめるだろうと、考えて推進できる部会です。スポーツを通して交流するのが好きな方、ぜひ、一緒に参加してください!