「共に考え、話合える仲間と出会えるユニバーサルキャンプ
2020年05月09日 ユニバーサルキャンプ参加者八丈町役場より参加のK.Oさん
世間には色々なハンディキャップを持つ人がいます。
今までの私は、職務中であればなおさら「たぶんこれはできないだろう」と思い込み、手を差し伸べてきました。それが私には自然であり、迷い無い行動でした。でもこのキャンプで、私の考えは覆されました。
テントでの寝泊まりで私は全盲の子と二人でした。
私たちのテントは一番奥で、夜は街灯の光も届きません。
誘導するガイドロープはありましたが、暗闇に慣れていない私には不便で「職場に戻ったら一般のキャンパーの方も危ないし、ここの奥に街灯をつけてもらえるように交渉しよう」と考えていました。
ところが相手の子は、初日の何回かはサポートしたものの、翌日には白杖をつきながら歩いているのです。
私よりも颯爽と…。
2日目の夜、就寝のためにやっとのことでたどりついたテントの前で、何となく空を見上げたら、一面の星に目を奪われました。夜空を見上げたのはいつぶりだろう。「街灯があったら、これ見られないな…。」キャンパーの方にも、人工の光ではなく、この星空を楽しんでもらいたいと思う自分がいました。
ユニキャンには、共に考え、話合える仲間がいます。参加者の特性を聞き、感じたことを語り合いました。なかなか思いを表現する言葉が見つからず、苦戦したグループワークでしたが、3日間で少しずつ「本音」もいえるようになってきました。