オンライン ユニバーサルキャンプ2021開催に向けた想い ー 副理事長 渡邊裕介
2021年11月16日 コラムホームページやSNS等でも告知しておりますが、今年もオンラインユニバーサルキャンプを11/6より開始致しました。
昨年は、コロナ禍で初のユニキャンオンラインイベントという事でスタッフなりに試行錯誤した開催となりましたが、今年はよりパワーアップしたオンラインユニバーサルキャンプのプログラム構成となります。
今回のコラムは今年のオンラインユニバーサルキャンプのプログラムに関して、少しご説明したいと思います。
これまで八丈島でのユニバーサルキャンプの開催は10年以上行っておりますが、様々な人の体験談を聞いたり、班でグループワークをしたり、八丈島の自然を五感で感じたりと、八丈島およびその場でしか体験できないリアルなイベントでした。
当然ながら、参加者は毎年入れ替わりがあり、同じプログラム構成でも、同じユニバーサルキャンプであった事は一度もありません。
今年のオンラインユニバーサルキャンプ実行委員会メンバー内で、今年のプログラム方針に関してディスカッションしたところ、『ユニバーサルキャンプの参加者は毎年異なり、新旧参加者が一緒に同じ時間を過ごす事で、毎年開催のユニバーサルキャンプに<深み>や、<場の成長>を実現できているのではないか?』という事に改めて気が付く事ができました。そしてユニバーサルキャンプの核となる部分は<プログラム><場所>だけでなく、<参加者自身の気づきと、参加者交流>にあるという原点に回帰する事ができました。
昨年のオンラインユニバーサルキャンプは、今まで八丈島で開催していたプログラムをオンライン化してみるという事に注力して開催しました。参加者の皆様には多くの<気づき>を持って帰って頂けたと自負しておりますが、結果的に長時間に渡るオンラインイベントとなった事での<参加者の疲労>、<過密プログラムで参加者自身での感想の振り返り時間が無かったこと>、そして<参加者同士の交流の場が限定的になってしまった>という反省がありました。
今年はそれらの反省も踏まえて、プログラムの開催日の分散化によって、<参加者自身での感想の振り返り(気づきを感じる時間)>を設けました。
また、長時間のオンラインイベントをなくす事で、<参加者のリモート参加によるストレスを低減し、よりイベント内容に集中>して頂ける様に構成しました。
参加者同士の交流に関しては、<アイスブレイクやグループワークの実施>によって、気づきの共有や、他者への特性理解を促すような仕掛けをしています。
リアルに開催していたユニバーサルキャンプでの<気づき>をそのままに感じて頂く事はできませんが、オンラインならではの<気づき>も含めて、参加者の皆様に感じて頂けたらと思い、今年の実行委員メンバーにてプログラム等の準備を行っております。最終的にリアルに開催していたユニバーサルキャンプと同様に、<<参加者の皆様の今後の生活や、考え方に新たな<気づき>を持って帰って>>頂けたら幸いです。
最後になりますが、オンラインユニバーサルキャンプ開催に向けまして、今年もご協力頂きました八丈町役場の皆様、及び町民の皆様・その他協力団体の皆様にお礼申し上げます。来年は新型コロナ感染症の影響が低下し、八丈島でのユニバーサルキャンプが開催できることを私自身第一に願っております。
ただし、コロナ禍での2年間に当協会の活動として培う事ができた「オンラインイベント」開催におけるノウハウは、我々が推奨する<<すべての人が参加できるイベントを「ユニバーサルイベント」>>に新たな要素や考え方を得られる事ができました。今年のオンラインユニバーサルキャンプ終了後もオンラインでのイベントは何かしらの形で継続していきたいと思いますので、リアルなイベントに様々な理由で参加する事が難しい方々に向けて、イベントを提供できる活動も実施できればと考えております。
ユニバーサルイベント協会・副理事長
オンラインユニバーサルキャンプ2021 プログラム担当
渡邊裕介